完成したのは、「にげろ!ぜんりょくボート」


ティッシュを自動で1枚取り出して飛ばしてくれる機械や、突然のスマホ落下から顔を守ってくれる機械など、「ギリギリ役に立つ」ユニークな発明品を生み出してきたカズヤシバタさん。そんなシバタさんが今回「うご工作エンジン」の仕組みから思いついたのは…手漕ぎボート。
磁石を回すだけでなく、「回転する磁石の力を使って、さらに別のものに働きかける何かを作りたい」と選ばれました。「うご工作エンジン」がまさにエンジンになった発明品です。
入り組んだ構造でとても難しそうに見えますが、使われている材料は、画用紙と爪楊枝、ストローにティッシュなど、すべて身の回りで手に入るもの。おうちでも再現できるようにと工夫してくれました。

「もの作りはいつも機構から発想する」というシバタさん。なんと撮影前に10個以上のアイデアを洗い出してくれていました。まずはいつものプロペラを回すところからスタート。続いてプロペラに糸をつけて回してみたり、軸を回してみたり、磁石を2つにしてみたり。少しずつ要素を足していって、何を作るか考えを膨らませていきます。

爪楊枝を立てた2つの磁石が回るのをしばらく見て、動きを真似ていたシバタさん。逆回転で回る2つのものといえば…「手漕ぎボートに見えてきた!」作るものが決定しました。

ポイントは、逆方向に取り付けられた2つの磁石。斜めにする向きを逆にすることで、2つの磁石が反対に回り出し、両腕でボートを漕ぐような動きを生み出します。
番組本編ではあっというまに完成する「にげろ!ぜんりょくボート」ですが、実は撮影の裏側では試行錯誤の連続でした。ボートのオールが他の部品に当たって回転しなくなってしまったり、重心を安定させるために人を乗せる磁石を2つに増やしたり。工作それ自体と同じくらいたくさんの時間を「調整」に費やしていました。
仕組みは出来上がったはずなのになぜか回らない…!という時は、「ひとつずつ分解して、それぞれの問題を丁寧に確認する」のが成功の秘訣だそう。

さあ、緻密な工作がいよいよ完成!と思った頃にシバタさんが、「このボートはどうしてこんなに全力なんだろう…」とぽつり。「こんなに急いでいるなら理由がなくちゃ!」ということで、新たに後ろから追いかけてくるサメのヒレを追加。スリルが増して世界観ができあがっていきました。

最後はシバタさんの代表的な発明品「ゴージャス登場箱」からゴージャスに登場。シバタさんこだわりの帽子も照明を浴びてバッチリ映えています。
「反対向きに回る2つのものって…?」「箱の上の磁石が回るだけじゃなくて、それがさらに何かを動かすなら…?」と、シバタさんが小さな仕組みを前に何を作ろうか発想したり、地道な「調整」の連続で難しい工作ができあがっていくのがとても面白い発見でした。
実は今回、作品には4つもの磁石(番組史上最多!)が使われています。その中でも、あえて「回らない」磁石があるのですが、どこだか分かりますか?他にも、腕とオールのパーツはすべてが接着されているわけではないのもポイントです。見れば見るほど奥が深いので、ぜひオリジナルのボートを作りながら発見してみてください。








