うご工作

あの人のうご工作エンジン

チャレンジしてくれたのは

佐々木俊

さん

佐々木俊

グラフィックデザイナー

2010年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2016年AYONDを設立。クライアントワークと並行して、自主制作によるZINEやポスターの制作も行う。主な受賞歴として、2020年JAGDA新人賞、2024年世界ポスタートリエンナーレトヤマ銀賞がある。

完成したのは、「かけるくん」

ボールペンの芯を大事そうに抱えるかけるくんが、時に気まぐれに、時に流暢に、抽象的な絵を描いてくれる便利な装置「かけるくん」。

実は、「工作が苦手」とおっしゃっていた佐々木さん。「絵を描くのが面倒な時に代わりに描いてくれる装置」として、試行錯誤を繰り返して設計図が完成、見事かけるくんが誕生しました。

動いたり動かなかったり、の気まぐれ具合もかけるくんの愛らしさですが、シールで表現された表情も、かけるくんの健気さを引き立てる重要なポイントです。設計図を使えばボディは誰でも再現できるので、「自分なりに表情を工夫して作ってほしい」とのこと。もちろんシールで作っても、ペンで描き込んでも大丈夫です。

磁石がくるくる回転する様子を見て、ペンで絵を描いてくれる装置のイメージが湧いたそう。さらっと描いたところも、描けずにインクが溜まってしまったところも、抽象的で名画の趣です。実は試作段階では、うまく回らずに転んでしまうことも多かったそう。そこでかけるくんの土台になる磁石を大きくしたところ、重心が下がって回転がスムーズになったようです。

なんともキュートなかけるくんの設計図。設計図を作って組み立てれば、簡単に2号、3号と作れるのがいいところ。設計図の段階では2本のペンを持たせる予定でしたが、回転のしやすさとデザインを考慮して、最終的には2本の腕で1本のペンを抱えるように変更されました。

上手に回ってくれないことも多かったかけるくん。背が高いこともあり、バランスが取れずに転んでしまうことも多かったけれど、腕をコンパクトにまとめたり、土台の磁石を大きくしたり、上手に回転させるための工夫がたくさん隠れています。

うご工作エンジンキットの裏面の白いスペースを「絵を描く場所」として使ってくれたのも、とってもユニーク。お菓子の空き箱などでかけるくんを作る場合には、箱に白い紙や画用紙を巻き付ければ同じように絵を描くことができます。

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